札幌平岸が春は初の全道出場権をつかんだ。昨秋全道出場の千歳を6-4で下し、地区代表決定戦進出が決定。同じAブロックで代表決定戦に勝ち上がった北海がセンバツ出場枠で全道出場が決まっているため、96年夏以来の道大会進出が確定した。2年生バッテリーの水屋翔太投手が完投、横山紘士捕手が勝ち越しの2点適時打と、札幌円山で躍動。横山は「全道で平岸は野球が弱いというイメージを振り払えたら」と意気込んだ。

部員不足を解決しようと20年春から髪形を自由化。横山は「僕らの代から丸刈りのルールがなくなり、経験者の入部が増えた」。3年生4人に対し、2年生9人、1年生10人。今春は23人と選手層に厚みが増した。浜頓別の捕手として86年春に全道を経験している山口和哉監督(52)は「全道を経験することで、夏に向けいいものをつかんでくれたら」と話した。