今秋ドラフト候補の智弁学園・前川右京外野手(3年)が豪快なアーチを放った。5回2死二塁でチェンジアップを捉え、右越えの2ラン。「振り切って角度がよかった。入ってくれと思いました。素直にうれしかったです」と喜んだ。

3月の練習試合解禁後、試行錯誤が続いていた。小坂将商監督(43)も「いろいろ考えてやっていた。ホームランをキッカケに、調子を上げていってくれたらいい。こっちの方がホッとしました」と明かした。今春センバツの準々決勝・明豊(大分)戦で4打数無安打に終わり、甲子園で涙にくれた。高校通算35本塁打で、6回コールド勝ちに貢献。名門校の主砲が、夏の大会に向けて存在感を示した。