札幌日大が函館工に競り勝ち、準々決勝に進出した。

6番久保田陽喜遊撃手(2年)が、2回に先制点につながる右前打を放つなど4安打。地区初戦(札幌清田戦)は5打数無安打も「しっかり股関節に乗れるよう、フォームを変えてみた」と、2戦目(札幌月寒戦)以降の3試合で計12打数10安打3打点と絶好調だ。「次戦も調子に乗らず、四球でも何でも出塁して相手を揺さぶっていきたい」と謙虚に話した。

○・・・函館工は創立110周年を白星で飾ることはできなかった。打線が6安打で5得点と効率的に加点も、背番号1の左腕、山崎隆真(3年)が15安打7失点。冬場から腕をやや下ろし、スリークオーター気味の新フォームで臨み「制球は悪くなかったが、夏に向け、もっとコースをつけるようにしないと」と課題を挙げた。

▽札幌日大の森本卓朗監督(40) 終始相手のペースで、苦しい試合だった。攻守ともに課題が出て、勝ち切れたことだけが収穫。

▽札幌日大の田中銀河主将(3年) (3安打2打点に)チャンスで打てたのは良かったが、捕逸もあり守備面はまだまだ。

▽函館工の山本裕也監督(40) 山崎は粘り強く投げてくれた。2番沢田(和武、3年)の本塁打など、新たな可能性も感じた。