札幌日大が北海道栄に競り勝ち、春の北海道大会初優勝を飾った。

1-1の5回表、先頭の前川佳央投手(3年)が左中間ソロ本塁打を放ち、勝ち越し。前川佳は、4回までの投球が初戦から4戦計494球となり、1週間500球の規定を超えてしまうため、5回からは高谷舟(3年)に継投した。今春全道初登板の高谷は、5回6安打1失点、6奪三振無四球と好投し、試合を締めた。

高谷は「全道はここまで佳央が1人で投げ抜いてくれていたので、最後にチームに貢献しようという思いで投げた」。勝ち越し弾を放って後を託した前川佳は「取られた分は、自分で取り返してから、高谷につなぎたかった」と振り返った。

札幌日大は、3季通じて道大会決勝での連敗を5で止めた。監督として初の道大会制覇となった森本卓朗監督(40)は「子どもたちが壁を破ってくれた」と笑顔で話した。