昨秋全道大会8強の函館大有斗が、函館大谷に競り勝ち、3年ぶりの南大会進出を決めた。1-1の9回1死満塁、谷口想多二塁手(3年)の押し出し死球で勝ち越し。適時打なしで3点を挙げ、代表権を勝ち取った。チャンスで一打出ない中、先発の八重樫由太(3年)が6回2安打1失点、2番手の石岡流音(2年)が3回無安打無失点と、投手陣が粘投。八重樫は「走者を背負ったときに冷静に投げられた」。石岡は「周りの3年生を信じて思い切って投げられた」と振り返った。 今春は地区初戦(函館大柏稜戦)で7回に4点差追いつかれ延長11回の末、敗退。就任3年目で初の南大会進出となった元阪神投手の古溝克之監督(57)は「心臓に悪い。代表決定戦はなかなか勝たせてくれない。ただトーナメントなので、なんだかんだ言っても勝つことが第一」と話した。