仙台商が創部100周年の夏初戦を白星で飾った。5番吉田光輝捕手(3年)が先制を含む3安打5打点と活躍し、3投手による1安打完封リレーを演出した。

5回表2死二塁、適時中前打で流れを呼び込み、続く7回表2死三塁で左翼前適時打、8回表1死満塁の最後の打席は走者一掃の中前三塁打を放ち、送球が乱れる間に自ら8点目のホームを踏んだ。前打者が申告敬遠された2打席目の3回表2死一、三塁で遊ゴロに倒れた吉田は「(申告敬遠の時は)悔しくて力が入ってしまったので右方向を意識しました」と修正。3打席連続適時打で雪辱した。

守備でも6回裏1死一、二塁の窮地を救った。相手3番を見逃し三振に仕留めた直後、二盗の間に同点ホームを狙った三塁走者を2-6-2の三振併殺仕留め、「1点は覚悟していた。ビッグプレーでしたね」と試合後の下原俊介監督(50)をうならせた。

今夏、創部100周年メンバーの一員になった吉田は「いろいろな方々に応援していただいているので期待に応えられるように取り組みたい」と38年ぶり4度目の夏の甲子園出場を目標に掲げた。【佐々木雄高】