武庫荘総合はプロ注目の本格派右腕、斉藤汰直(たいち、3年)が延長11回を1人で投げ抜き、4-3で尼崎双星に競り勝った。

自らの課題に挙げる初回に1、2番の連打から2失点。ただ「点を取られた後は最少失点に抑えようと切り替えられた」と尻上がりに調子を上げた。1点ビハインドの9回に味方が同点に追いつき、11回に勝ち越した。斉藤は仲間の決勝打に「ありがとう」と感謝し、最後は3人でピシャリ。4安打3失点で完投し、15三振を奪った。日本ハム加藤スカウトは「フォームに柔らかさがある。ストレートの質が良い」と評価。逆転勝利の勢いのまま次はV候補の一角、神戸国際大付に挑む。【岡崎空日南太】