帯広農が17年ぶりの4強進出を決めた。主役は2年生の3番清水だ。1回1死二塁から中前に先制適時打を放ち、初回4得点の口火を切った。8回には左翼芝生席へたたきこむ本塁打.3点差に広げる公式戦初本塁打に「うれしかった。ストレートを狙っていて、狙い球をしっかりとらえきれたのはよかった」と、ほっとした表情をみせた。

帯広北との1回戦では打点はあったが「気持ちが入りすぎていた」と無安打2三振とふるわなかった。この日はボールを呼び込んで逆方向を意識。2安打2打点と結果がついてきた。昨夏の甲子園交流試合はスタンドで観戦だった。今度は自身も聖地の土を踏むべく「まずは目の前の試合を全力で」と力を込めた。

<帯広農・前田康晴監督(45)>うれしいですね。この壁を乗り越えて、決勝にまず行けるようにぶつかっていきたい。ここまで来られたので最後まで諦めないで、死に物狂いでやろうと思います。

◆帯広農の北北海道大会ベスト4 稚内大谷、根室に勝利した04年以来、17年ぶり5度目。2度目の出場だった72年に砂川南、北見柏陽を破って初の4強入り。80年は2回戦で芦別を下し、準決勝進出。唯一の決勝に進出した82年は名寄、旭川北を下し、決勝で北見北斗に2-1で競り勝ち、初の甲子園出場を果たした。