山村学園が、優勝候補の花咲徳栄にサヨナラ勝ちする大金星を挙げた。

テーマは「笑武獅(しょうぶし)」。選手たちは、笑顔で声を出し続け、流れを引き寄せた。6投手の継投で強力打線を封じ、岡野泰崇監督は「うれしかったです。誰もうちが勝つと思っていないから、と言っていた。選手が野球を楽しんで、いつもの力を出し切ってくれた」と喜んだ。

5-5で迎えた9回2死三塁、途中出場の松野勇大外野手(2年)が、カウント2-2から決勝の右前打を放った。19年の県大会決勝で2-11で大敗した雪辱を果たして、8強入りを決めた。

1番打者として打線をけん引した佐藤塁大外野手(3年)は「勝とうと思うと空回りする。負けてもしょうがないので、練習試合みたいにできた。楽しかったです」。この勢いのまま、初の甲子園出場を狙う。