センバツ優勝校の東海大相模(神奈川)が、メンバー17人の新型コロナウイルス陽性反応により開催中の神奈川大会を辞退した。このため、この日行われる予定だった準々決勝は中止となり、相手校である藤沢翔陵の不戦勝となった。藤沢翔陵は、ベスト4進出が決まった。

藤沢翔陵ナインは、午前5時半ごろから同校グラウンドで練習を開始した。1時間後に高野連から連絡を受け、グラウンドで待機。午前7時ごろに正式な発表を受け、不戦勝が決まった。

川俣浩明監督(48)は「複雑です。心に穴があいたというか…。甲子園を目標にしてきましたが、くじをひいたときから東海大相模さんを目標にやってきた部分もあるので、何ともいえない気持ちです。選手たちには、準決勝や決勝では、相模さんやこれまで戦ってきた戦友たちの思いを背負ってやっていくんだという話をしました。襟を正して、少しでもいい試合ができるように」と無念を口にした。

漆原剣心主将(3年)は「望んでこういう結果ではないし、予防してもしきれないコロナの強さがある。相模の分まで背負うじゃないですけど、ベスト4にふさわしい試合をやっていきたい」と話した。

準決勝は26日、横浜と戦う。