浦和学院が、18年の記念大会南埼玉大会以来3年ぶり14回目の優勝を決めた。試合後の優勝インタビューで、森士監督(57)が、今夏限りでの退任を電撃で報告した。

インタビューの最後に「ちょっとお時間をいただいて」とことわり、「まだ選手にも言っていないのですが、この夏をもって監督を退任しようと思っています。恩師の野本監督から野球の魂を点火していただいて、つないでくれて、安堵(あんど)している。埼玉の高校野球ファンのみなさんに、お礼を申し上げたい。選手もうすうすは気付いていたと思うが、彼らのたくましさに敬意を表します」と話した。

森監督は、上尾から東洋大を経て、87年に浦和学院へ赴任。91年から監督に就任した。27歳の若さでチームを任されてから、今年がちょうど30年の節目。春夏通算21度の甲子園出場を誇り、13年にはセンバツ初優勝を果たした。16年から早大大学院に入学し、修士を取得していた。監督として30年目の節目に、ユニホームを脱ぐことになった。

甲子園に向けては「最後に大旗をとれるチャンスをいただいた。今日もミスがあったので、それを修正して甲子園に臨みたい」と話した。最後の夏、全国の頂点を目指す。