大阪桐蔭が逆転勝ちで3年連続の決勝進出を決めた。

2回に失策で先制点を献上したが、中盤に反撃。4回1死満塁から海老根優大外野手(2年)が三遊間を破る2点適時打で逆転した。5回には伊藤櫂人内野手(2年)のソロなどで2点を加え、6回は前田悠伍投手(1年)の3ランで突き放した。前田は7回にも適時打を放ち、2安打4打点と自らを援護した。

前田は2回に1失点した後は粘りの投球で、7回まで得点を許さなかった。前田にとっては高校1号で、「素直にうれしい。西谷監督から『自分のバッティングをしたらいい』と言われて、気楽にいけました」と笑顔だった。ピッチングについては「気持ちで投げた。甘い球だけ絶対にいかないようにしようと。甘い球がいったが、コースを突いたら打たれないと意識した。打たれた中でも自分のピッチングができた。後ろに声かけさせてもらったり、楽しく1人で考え込まずに投げた」と振り返った。

西谷浩一監督(52)は前田の本塁打に関して「まさか打つとは思いませんでした」と驚いた表情。投球内容は「うまくいっていなかった。打たれてからどういうピッチングをするかを見たかったので、非常に勉強になったと思う」と話し、収穫のあったマウンドとなった。