明治神宮大会初出場の花巻東(東北・岩手)が高知(四国)を6-2で破り、4強入りした。佐々木洋監督(46)の長男で高校通算48本塁打の麟太郎内野手(1年)は、初戦の国学院久我山(東京)戦に続いて「3番一塁」でフル出場。先制打含む5打数2安打1打点と活躍した。負けじと4番田代旭捕手(2年)も、高校通算40号となるソロ本塁打を放つなど2打点。投手陣はともに軟投派の右サイドスロー右腕・工藤翔大、エース左腕・万谷大輝(ともに2年)の継投で逃げ切った。

花巻東の投打がかみ合った。まずは初回に佐々木が中前に先制打。1-1の3回には渡辺陸外野手(2年)が右前に2点適時打、田代の右犠飛で3点を勝ち越した。5回にはボークで加点。6回には田代がカウント0-2から134キロ直球を完璧に捉え、豪快に右越えソロを運んだ。投げては工藤が4回2失点、万谷が5回無失点だった。

初出場で準決勝に進出した。田代は「初回に佐々木麟太郎が先制打を打ってくれて、流れよく試合を進められた」と振り返った。2打点の活躍には「自分が打てたのは前の人たちが点数を取ってくれたから。みんなに感謝したいし、勝負強さを発揮できたので、これからも頑張っていきたいです」。高校通算40号については「上には上がいて、1年生には自分より打っている者(佐々木)がいるので、自分はまだまだ」と謙遜した。23日の準決勝では広陵(中国・広島)と対戦する。