4月22日に開幕する春季高校野球茨城県大会の組み合わせ抽選会が18日、茨城県内で行われた。

優勝候補筆頭は、今春センバツ出場の明秀学園日立。24日、J:COMスタジアム土浦で8時30分から東洋大牛久と中央の勝者と対戦する。

センバツでは市和歌山戦で惜しくもサヨナラ負けで準々決勝進出を逃した。甲子園で2試合で先発したエース・猪俣駿太投手(3年)の成長に手応えをつかみつつも、攻撃力に課題を残した。試合後、金沢成奉監督(55)は「攻撃的チームといいながら、好投手になった時になかなか得点できない。ここ一番の勝負強さ。クリーンアップを含めて、もう1度チーム全体のことを考えていって白紙に戻す」と話し、あらためて3番・石川ケニー外野手(3年)、4番・武田一渓内野手(3年)の成長に期待を込めた。昨秋は、「強打の明秀学園日立」として関東大会王者に輝いた。もう1度、全国の舞台で力を証明したいところ。その第1歩として、春の県大会優勝、そして関東大会制覇へ挑む。

同じブロックには、常総学院が入った。昨春のセンバツでベンチ入りした伊藤地宏投手(3年)。昨夏、県大会初戦で5回参考記録ながら無安打無得点の好投を見せた石川大翔投手(3年)と好投手がそろう。地区予選の代表決定戦ではサヨナラ勝ちを納めるなど、粘り強く勝ち進んできた。

明秀学園日立と常総学院が順調に勝ち進めば、5月1日、準々決勝で対戦する。

また初戦の注目カードは、昨夏、甲子園出場の鹿島学園と春1回、夏2回甲子園出場の霞ケ浦の対戦だ。昨秋は両校とも、準々決勝で敗戦。ひと冬を越えたチームに注目したい。

決勝は5月5日、J:COMスタジアム土浦で行われ、優勝校、準優勝校は春季関東大会(5月21~29日、栃木県)に出場する。なお、茨城高野連によると、観客については感染対策をした上で、人数の上限を設けず、有観客で行う。