大商大堺が、今春センバツ8強の金光大阪を7回コールド勝ちで下した。

エース武田桜雅投手(3年)が、130キロ台後半のストレートと90キロから115キロと球速差25キロの2種類のカーブで金光大阪打線をほんろう。3度得点圏に走者を背負うも、決定打は許さなかった。

大阪府大会の組み合わせ抽選が決定し、金光大阪と対戦する可能性が出たことで、コーチ陣が選抜大会に足を運んで試合を観戦し、分析。静純也監督は「相手は甲子園に出られたチーム。対戦を楽しみにしてきました。武田はトレーニングの成果で、まっすぐが5キロほど速くなり、強さも出てきたのがよかったです」と力投のエースをねぎらった。

武田は「野手から流れをつくってもらって、自分の最高のピッチングができたと思います。カウントを悪くすることがあったんですが、そこで四球を出さずに打たせるピッチングができました」と、初回から援護してくれた打線、堅実な守りで支えてくれた守備陣に感謝した。今大会では3試合目の無失点勝利になり「変化球でカウントを取って、まっすぐでもコースを突いていってというピッチングができています」と成長に手応え。センバツ8強校に完勝し「自信になります」と、白い歯をこぼした。