プロが注目する盛岡中央・斎藤響介投手(3年)が初戦で姿を消した。今季公式戦3試合は計17回1/3で無失点を継続していたが、この日だけで8回9失点(自責4)。2回から毎回の12奪三振も、9安打6四球と精彩を欠いた。「今回は自分のせいで負けたという気持ちが強い」。146球を投じた試合後には涙を浮かべ、敗戦の責任を背負った。

初回にリズムを崩した。先頭への四球を起点に先制打を浴びるなど、いきなり2失点。この回だけで30球を費やした。「初回に点を取られて流れが悪くなり、そのせいで打撃もリズムが悪くなった」。反撃は中継プレーが乱れる間に奪った6回の1点にとどまった。

2、7回に3者連続三振を奪うなど「らしさ」は見せたが、納得のパフォーマンスには程遠かった。「あまり真っすぐが伸びてなくて、シュート回転した部分があった」と最大の持ち味は不発。ノーシードで臨む最後の夏に向けては「甲子園に出られるように頑張りたい」と決意を語った。