創志学園(岡山)は24日、東海大相模(神奈川)で春夏通算4度甲子園制覇に導いた門馬敬治氏(52)が今秋から野球部の新監督に就任すると発表した。現在、指揮を執っている長沢宏行監督(69)は今夏限りで退任する。

門馬氏は母校の東海大相模を率いて春夏通じて12度甲子園に出場。春3度、夏1度の全国制覇を果たすなど、甲子園通算30勝を挙げている。巨人菅野智之、広島田中広輔、DeNA大田泰示、中日小笠原慎之介ら多くのプロも輩出。体調の不安があり、21年夏限りで退任していた。

新たに指揮を執る創志学園は10年に創部。甲子園には11年春に初出場するなど春夏通じて5度出場している。OBには阪神西純矢、楽天高田萌生らがいる。

コメントの全文は以下のとおり。

この度、学校法人創志学園の大橋博理事長から創志学園高校硬式野球部監督への就任の要請をいただきました。

昨年、東海大相模高校を退職後、高校野球を外から見る機会を持ち、甲子園球場の魅力、真剣勝負をする選手たちの眼光を見るたびに、高校野球の素晴らしさを改めて感じました。そして、あの素晴らしさを自らも感じ、選手とともに夢を追いかけ、もう一度チャレンジしたいという思いが湧き上がりました。

また、多くの人と出会い、夢を追いかける大切さを改めて知ることになりました。そして時を過ごす中、自らの人生と向き合いながら、再スタートしたいという思いが強まってまいりました。そんな中、創志学園からお話をいただき、大橋理事長の教育にかける情熱、想いに共感しました。そして熟考、熟慮の末、創志学園高校硬式野球部の監督をお引き受けする決断を致しました。野球王国・岡山という新しい地、環境での挑戦をスタートさせ、新たな出会いのもと、夢を追いかけたいと思います。

2010年の創部から5度の甲子園出場という創志学園高校硬式野球部を一から作られてきた長沢宏行監督の素晴らしい実績には敬意を表します。そのチームを引き継ぎ、さらなる成長と発展のため、学園をはじめ、多くの教職員やチームスタッフと協力していく覚悟です。

心という言葉があります。心に行動を伴わすことができた時、思いもよらぬ奇跡は起きるはずです。その心を選手や応援してくれる方々と一緒に感じたい。岡山の地から「甲子園で感動をともに」という夢に向かって進んでまいります。