5日目にして、やっと継続試合の決着がついた。

13日に4回途中で継続試合となり、14、15日が雨天中止。前日16日に再開したが雨天中断で再継続試合となって、この日、6回裏の紅葉川の攻撃から、再び再開した。

紅葉川は5者連続出塁で追加点を挙げると、2死満塁で島津青波(あおば)捕手(3年)が、初球のカーブをとらえて、公式戦初本塁打となる満塁弾。この回一挙6点を挙げた。10-1の7回コールド勝ち。この日の試合時間は20分だった。

島津は「やっと紅葉川のテーマの攻撃野球ができました」と笑顔を見せた。継続試合について「イレギュラーなことを初めて経験して、いい経験になった。これから、生かしていきたい」と話した。

この日の7回から2番手で登板した松本空内野手(3年)は、1回を被安打2の3奪三振で無失点。13日以降は、家で雨にぬれたスパイクとグラブにドライヤーをあてて乾かし、使った。ユニホームは洗ってくれた「親に感謝です」。13日は本職の二塁手でスタメン出場し、この日はマウンドへ。「長いようで短かった。粘り強く、切り替えながら戦えました」と話した。

3回戦は連戦で18日。高橋勇士監督(41)は「いい勝ち方ができた。この雰囲気のまま明日入れる」と歓迎した。

敗れた成城のスタンドには、5日目で初めて吹奏楽部が駆けつけた。1人で投げ抜いた田中大晟投手(3年)は「“高校野球”ができた気がしてうれしかった」と言った。

今夏で退任する金木一弘監督(51)は「コロナの影響を受けた世代。最後にこういう形で試合ができてよかった」とうなずいた。

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