昨夏準Vの東海大山形が、昨秋の覇者で、今春準Vの酒田南との延長11回に及ぶ熱戦を3-2で制した。先発の鈴木拓磨主将(3年)が、9回1/3を10安打2失点の粘投。継投したエース右腕・白田大和(3年)が1回2/3をわずか10球で締めくくり、投手戦を制した。

中盤から思い通りの投球ができた。鈴木拓は3回までに5安打2失点。「序盤は球が浮き気味でした。中盤からは自分の思い通りに、良いボールを連続して投げられるようになりました」。徐々にエンジンがかかり、4、5回を3者凡退。6回以降、毎回走者を背負ったが、気持ちのこもった投球で得点を許さなかった。「今日は真っすぐが良かった。気持ちの乗った良いボールを投げられていた」。指のかかりがよく、自己最速を更新する138キロもマークした。

延長11回1死二塁のチャンスに物部豪内野手(2年)が、三塁線を抜ける適時打で勝ち越し。鈴木拓は次戦に向け、「この試合同様に、粘りの野球をやっていきたい」と意気込んだ。【濱本神威】