土浦日大は、4年ぶり5度目の聖地へあと1歩届かなかった。サヨナラ負けで準優勝。試合後、選手たちはグラウンドで泣き崩れた。小菅勲監督(55)は「試合の内容からしたら、敗戦を受け入れられる。向こうの方が力が上だった。(明秀学園日立は)フルスイングしてくるチーム。甲子園にふさわしいチームだと思います」と相手をたたえた。

2枚看板は、しっかり役割を果たした。先発は背番号10の河野智輝投手(3年)。粘り強い投球で、4回1/3を2失点(自責1)。

同点に追いつかれた直後の5回1死からは、背番号1の山田奏太投手(3年)がマウンドへ。気迫の投球で、追加点を与えなかった。しかし9回2死二塁から、サヨナラ弾を浴びた。

悔し涙が止まらない選手たちに、スタンドからは大きな拍手が送られた。今大会のメンバー発表後、3年生は監督にそれぞれの目標を書いて提出した。「チームをサポートして、全力で支えていきます」と書いた応援団長の増渕平内野手(3年)は、最前列で応援。「接戦で勝ったり、大会を通じてチームは成長したと思う」と話した。