創部初の4強入りを果たした都立の富士森が、準決勝で涙をのんだ。

先発した背番号10の右腕・玉置真仁投手(3年)が、初回から相手打線につかまった。無死一、二塁から、今大会11打点の富塚隼介内野手(3年)に左前適時打を浴びて先制を許すと、続く浅倉大聖内野手(3年)にも中前適時打。ここで、前の試合で延長10回を投げきったエース右腕・甲斐凪砂投手(3年)を投入したが、日大三打線の勢いを止められず、初回に10点を失った。

反撃したい打線は、1回から5回まで、全てのイニングで先頭打者が出塁。そのうち4度得点圏に走者を進めたが、2回の内野ゴロの間の1点に抑えられた。

1回途中からリリーフし、2回以降は2点に抑えた甲斐は「ものすごく日大三の圧力を感じた」と話した。創部初の4強入りを果たし、準々決勝から神宮球場で2試合を戦ったことについては、「神宮球場でプレーするのは夢のまた夢だったが、ここまで来ることができた」と満足そうに振り返った。

勝利した日大三は、18年夏以来、4年ぶりの決勝進出を決めた。31日に午前10時から神宮球場で、東海大菅生-国士舘の勝者との決勝に臨む。

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