旭川大高(北北海道)が秋春夏連覇を狙う大阪桐蔭を苦しめた。

1回1死二、三塁で、5番・山保亮太左翼手(3年)が中犠飛を放ち、今夏、大阪大会で1度も先制点を奪われていなかった大阪桐蔭から先に得点を奪った。さらに3回無死一塁で3番・藤田大輝三塁手(3年)が、今大会初めて右翼への本塁打を放ち、3-0とリードした。

その裏、バッテリーエラーなどで2点を失い、6回には好投を続けていた先発の池田翔哉投手(3年)が大阪桐蔭の5番・海老根優大中堅手(3年)に左越えの同点ソロを浴びて追いつかれた。7回に3点を勝ち越されたが、9回2死一塁から主将の広川稜太遊撃手(3年)が左前打、続く藤田が一塁へのゴロでヘッドスライディングしてセーフに。2死満塁のチャンスをつくると、1万7000人の大観衆から大きな拍手が沸き起こったが、得点には至らなかった。

29年ぶりの勝利はならなかったが、先制犠飛を放った山保は「ミスで得点できなかったり失点してしまったのは少し後悔がある。でも、どれだけ世間は大阪桐蔭が勝つと思っても、やってきたことを信じてやれば強い相手でも、いい試合ができるということを、伝えられたと思う」と話した。

【夏の甲子園特集ページ】日程・結果、最新ニュース、写真などはこちら>>