横浜(神奈川)は接戦の末、聖光学院(福島)に敗れた。2年連続の2回戦敗退に玉城陽希主将(3年)は「昨年の先輩の分まで、壁をぶち破ろうとやってきた。同じところで負けて悔しい」と目を赤くした。

先発の2年生エース杉山遥希投手が粘りの投球を見せた。この夏最多の11安打を許したが、得点を奪われた1、4、5回はいずれも最少失点で踏ん張った。しかし、打線は相手エース佐山未来投手(3年)の低めに変化球を集める投球術に5安打2得点。村田浩明監督(36)は「なかなか振っていくことが出来なかった。振るというより、当てる打撃になってしまった。これは監督の責任だと思っています」と敗戦の責任を背負った。

4番で主将の玉城、一般入部からスタメンを勝ち取った鉾丸蒼太内野手(3年)ら3年生は前監督の辞任による影響で、指揮官が空白のまま入学した。村田監督は「その中でも横浜高校を選択してくれた選手たち。正直、甲子園に来られるようなチームではありませんでした。その中でここまで来られた。横浜高校の未来につながる甲子園だったと思っています。3年生には心から感謝したい」と、言葉に力を込めた。

▽鉾丸蒼太内野手(一般入試で入学。甲子園でもスタメンで活躍)「他の人とは入り方が違いますが、野球は一緒。追い付け、追い越せ。と必死に、泥くさくやってきました。(甲子園で力は)出し切れました。悔いのない試合になりました」

▽緒方漣内野手(攻守の要の2年生遊撃手。5回に一時同点となった適時打を放つ)「3年生が自分たちを引っ張ってくれて、ここまで来られた。次は自分たちが最上級生になって引っ張っていく。杉山、萩を筆頭に、また戻ってきたい」

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