新潟第一は延長11回の激闘を新発田と演じ、6-4で勝った。9回に同点に追いつかれながら、突き放した。4-4の延長11回2死一、二塁で井口泰成中堅手(2年)が右中間への三塁打。2点を勝ち越して勝負を決めた。

やはり頼りになるのは新潟第一、4番打者の主将だった。井口だ。4-4の延長11回2死一、二塁。勝ち越しのチャンスで打席に立った。「苦しい展開だったから1球に集中した」。カウント2ボール1ストライクからの外角スライダーにバットを合わせ、打球を右中間に運んだ。走者2人をホームに招き入れる三塁打。主将としてチームを引っ張る主砲のバットが3時間の長丁場の試合を決めた。

「初戦のために頑張って練習してきた。報われたと思った」と井口は言う。序盤3回までに4点リードしたがジワジワ迫られる。9回、1点リードを逃げ切れずに追いつかれていた。井口は延長10回は先頭打者としてショートへの内野安打。無死一、二塁の好機をつくったが併殺など後続が倒れて勝ち越しを逃した。しかし、落胆はしなかった。「『平常心でいこう』と声をかけた」と次のチャンスを待った。富樫信浩監督(61)は「キャプテンシーがある子」と評した。

校舎などの改修工事で使用できなかったグラウンドが使用可能になったのは9月に入ってから。悪条件の中での練習は続き、迎えた大会初戦。4打数3安打で4番の役目を果たした。「チームが窮地に立たされたときに、1本を出して、チームを勝たせるのが4番だと思う」。井口は思い描いていた通りの打撃を、ゲームで見せた。【涌井幹雄】