聖光学院(福島)が国学院栃木との「隣県対決」を制した。小林剛介投手(3年)が4安打完封し、高中一樹内野手(2年)が2安打2打点の活躍で決勝進出に導いた。決勝は5日、大阪桐蔭-下関国際(山口)の勝者と対戦する。

ピンチを乗り切り、攻撃につなげた。小林は3回に連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、次打者を一飛に仕留めてまず1死。さらに続く打者の一直で一走が帰塁できず、併殺でピンチを切り抜けた。直後の攻撃で1死一、三塁とし、高中が中前適時打。九州学院(熊本)との1回戦に続き先制した。

さらに打線は1点リードの6回2死二塁から三好元気外野手(2年)が右前適時打。7回2死満塁では、高中が中前適時打でダメを押し、快投する小林を援護した。小林は3点リードの9回、地元開催の相手を3者凡退に抑え、左腕を突き上げた。

斎藤智也監督(59)は小林の好投について「連戦だったので、小林に今日は思いきり期待しながらマウンドを託した。国体に向けて各自が練習する中、ボールの球威と制球が上がったことが今日の結果につながった」と高く評価した。