3年生にとって最後の公式戦となる国体決勝は、大阪桐蔭が聖光学院(福島)に勝ち、単独初優勝を飾った。現チームでは昨秋の明治神宮大会、今春センバツに続いて“3冠”を達成。星子天真主将(3年)は、グラウンドでのインタビューで、チームメートに向かって「みんな大好きです!」と話し、整列していたメンバーも歓声を挙げて応えた。

立ち上がりから主導権を握った。1回2死一、三塁から、海老根優大外野手(3年)の2点適時二塁打などで3点を先制。5回には、ドラフト候補の松尾汐恩捕手(3年)が左中間にソロ本塁打を放ち、リードを広げた。先発の川原嗣貴投手(3年)は走者を背負いながらも粘り、9回を被安打9の1失点で完投した。

西谷浩一監督は「粘り勝てたことは、3年生を褒めてあげたい。夏(の甲子園)も優勝したかったが、私が導けなかった。国体に合わせて練習してくれた3年生の頑張りを、今後につなげていきたい。私が指導してきた中では、この学年が3年間で一番伸びた学年だと思う」とたたえた。

星子主将は「昨秋、春と日本一を達成したけど、夏は負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいだった。最後は勝って笑って終わろうと言っていたので、日本一を3回達成できてうれしいです」と喜んだ。