履正社(大阪2位)が報徳学園(兵庫1位)に競り負け、近畿8強で大会を終えた。4-5の8回に報徳学園に4点を奪われ、4-9の大差に。9回に森沢拓海内野手(2年)の押し出し四球、森田大翔(はると)内野手(2年)の投手強襲打で2点を返すも、8回裏の大量失点が響いた。

多田晃監督(43)は「悔しいの一言です。報徳学園さんは打撃、守備、走塁の面においてもレベルが高かったんで、追いつくことができなかった」とくちびるをかんだ。中でも2人で5打点を挙げられた報徳学園の3、4番には「マークはしていましたが、対応力があって打たれてしまいました。甘い、高い球は2人とも積極的に振ってくる」と語った。

8月中旬に現チーム同士で練習試合を行い、エース増田壮(2年)が先発して履正社が勝っていた。「当時は本当につないでつないでスクイズしたりと、そういった野球で、練習試合のときから警戒はしていたんですが、今日は本当にバッティングがよかった」と、履正社のマークを超える打撃だったと認めた。

4回途中4失点(自責2)降板の増田は「いつもストライクを取れている球が、今日は高かった。低めに投げられていたら打たれないとは感じていたので。調子はよくはなかったです」と悔やんだ。4回には自身で、1点差に迫るソロも放った。「失点してしまったので、なんとか取り返そうという気持ちでした。でも今日は思うようなボールを投げられなかった」と振り返り、冬に向けては「体力もそうですし、ストレートのスピードも上げていきたい」と強化に目を向けた。