大会史上初の連覇を狙う大阪桐蔭(近畿)が、今夏甲子園優勝校の仙台育英(東北・宮城)に逆転勝ちし決勝進出を決めた。

前半は苦戦した。先発のエース前田悠伍投手(2年)は立ち上がりから制球が定まらない。初回、二塁打と2死球で2死満塁とすると6番寺田に先制の中前適時打を許す。2回には四死球と失策で無死満塁のピンチを招くと内野ゴロの間に1点を失った。

打線は3回2死一、二塁、3番徳丸快晴外野手(1年)の中前打で1点を返すと、6回には1死満塁から2番山田太成外野手(2年)が2点適時打を放って逆転。「前田が初回と2回に点を取られてしんどい部分で、チャンスで回ってきたので絶対に打とうと思いました。抜けてくれてうれしかった」とガッツポーズも飛び出した。さらに、4番南川幸輝捕手(2年)の犠飛でリードを2点に広げた。

逆転した後は前田が7、8回と3者凡退に片付けた。8回裏には自らの二塁打で好機をつくると、南川の適時打で追加点。9回には2点を返されたが、リードを守り切った。前田は10四死球を与えたが161球で4失点完投した。

今夏甲子園王者を下して、大会史上初の連覇へ王手をかけた。山田は「去年先輩方が優勝したので、2連覇を狙ってやっていきたい」と意気込んだ。