甲子園出場の2選手が、東都大学野球秋季リーグ優勝校での活躍を期す。今夏の南北海道大会で初優勝した札幌大谷のエース左腕森谷大誠投手(3年)と、北北海道大会を制した旭川大高の山保亮太左翼手(3年)が7日、国学院大に合格した。今秋の明治神宮大会準優勝チームに加わる森谷は「ドラフト1位でプロ」、高校から投手兼任の山保は「絶対的エース」と、それぞれ新天地での目標を掲げた。

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旭川大高の山保は、何度も同じ言葉を続け目標を掲げた。「『絶対的エース』という言葉がすごく好きで、楽天が13年に優勝した時に『絶対的エース』といえば田中将大さんだった。そのような選手になりたい」と、合格した国学院大でレベルアップを目指す。

今夏の北大会では4試合中3試合に登板(先発2)したように左翼手&投手でチームに貢献。大学では投手に専念したい気持ちが強いが、国学院大の鳥山泰孝監督(47)には「(投打)2つでやってみないか」と打診をされている。184センチの大型選手は、エースを目標にチームの力になる意気込みだ。

「5番左翼」で先発出場した今夏の甲子園1回戦では、強豪大阪桐蔭に3-6の逆転負け。先制犠飛も2番手で登板し2回2失点。「この選手たちを超えないといけないんだなと、そこで高い壁を感じた」。悔しさを力に変え、レベルの高い東都リーグで腕を磨くことを決めた。

経済学部経済学科に合格した。学部は異なるが大学同期となる札幌大谷の森谷と、一緒に活躍する姿を想像している。「いつか全国大会の大舞台で、道産子2人が活躍したと話題になるような選手になりたい」と、先を見据えた。【山崎純一】

◆国学院大野球部 1917年(大6)創部。東都大学リーグでは10年秋に1部初優勝を飾り、21年に春秋連覇を果たすなど通算4度優勝。全日本大学選手権1度、明治神宮大会3度出場。今秋の明治神宮大会は初の決勝進出で明大に0-1敗戦。主なOBは元ヤクルト嶋基宏、元日本ハム矢野謙次ら。現役では日本ハム谷内亮太、杉浦稔大らがいる。今秋のドラフトでは田中千晴投手が巨人に3位指名された。