第95回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場校が発表され、東北大会8強で21世紀枠東北地区推薦校の由利(秋田)は、春夏通じて初の甲子園出場を逃した。東北勢は20年磐城(福島)、21年八戸西(青森)、22年只見(福島)と3大会連続で選出されていた。

由利は07年創部から15年の昨年、秋の秋田県大会で準優勝。初出場の東北大会は2回戦で弘前東(青森)に16安打9得点で快勝。準々決勝は昨夏甲子園4強の聖光学院(福島)に延長11回でサヨナラ負けした。

3年ぶり2度目となる同枠県推薦校を経て昨年12月、近年の成績や高齢者住宅の雪寄せ等の地域貢献活動も評価され、東北地区推薦校に初選出された。梶原琉生主将(2年)は「周りの見本になる行動が当たり前。少しでも甲子園での勝利につながるような練習をチーム全員で頑張っていきたい」と意気込んでいた。

センバツ切符は届かなかったが、チームは開幕する「3月18日」に向けてこれまで準備してきた。斉藤広樹監督(46)は昨年12月に「ダメならダメで、その時点で夏に切り替えるとは(選手に)話しています」。雪解けの春や夏で飛躍するため、由利ナインは突き進む。

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