第95回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する東北(宮城)へのセンバツ旗の授与式が2月28日、仙台市内の同校で行われた。選手代表で同旗を受け取った佐藤響主将(2年)は「皆さんの期待に応えられるように、自分たちが最大限の力を出し切れるように頑張ってきます」と力強く宣言した。

昨年8月に佐藤洋監督(60)が就任したチームは、公式戦9連勝で東北大会決勝に進出。明治神宮大会をかけた一戦で仙台育英(宮城)に敗れたが、準優勝で12年ぶり20度目のセンバツ出場を決めた。監督就任当初は「(以前と)180度変わったようなチームになり、とまどいがあった」と佐藤。だが、半年が経過した今は違う。「チームのスタイルが浸透し、全員が(個人の)強みやより一層高みを求めるようになった」と意識の変化を実感している。

この日は五十嵐征彦校長が「全校生徒で野球部の出場をお祝いできる機会が来たことは本当にうれしい」と感謝を伝えると、別の部活動の部員からは「野球部頑張れ!」と映像を通してエールが送られ、ナインは気持ちを新たにした。佐藤は「今までやってきたことは間違いではないと思うので、笑顔で楽しんでやる姿を皆さんに見てもらいたい」。最善の準備をし、ピンストライプのユニホームが甲子園で躍動する姿を見せる。【相沢孔志】