昨日までのライバルが、次はチームメートになる。

センバツで初優勝した山梨学院の林謙吾投手(3年)と高橋海翔内野手(3年)は、U18日本代表候補強化合宿(4~6日・関西圏)のメンバーに選出された。2人はチームとともに2日、甲府市内の同校に凱旋(がいせん)し、合宿への意気込みを明かした。

最速140キロ右腕のエース林は、センバツで696球を投げた“鉄腕”。それでも「選ばれたことにびっくりした。光栄なこと。合宿に行くからには、楽しみたい」と話した。普段から、投手としての自分を「平凡」と表現する。合宿には、大阪桐蔭・前田悠伍投手(3年)や専大松戸(千葉)・平野大地投手(3年)などドラフト候補も名を連ねる。「自分よりいい投手ばかりなので、どんな考えなのか意見を聞いてみたいです」と話した。

主軸の高橋は、準決勝で対戦した広陵(広島)の真鍋慧内野手(3年)を意識する。「試合では話せなかったので、合宿で話してみたいです」。打撃が持ち味だが、合宿では「守れるんだぞというところを見せたい。すごい選手ばかりなので、練習方法とかを聞いてみたい」と意気込んでいた。