銚子商が、習志野に大量得点を奪われ、まさかの5回コールドで敗戦した。

先発の矢沢詠司投手(3年)が、課題の立ち上がりに苦しみ、1/3を投げ3安打4四死球で7失点。続く長田幌生投手(3年)、村上竜矢投手(2年)も、習志野打線を止めることができず。初回に12失点し、流れを引き寄せることができなかった。

今大会屈指の好カードとあり、球場は満員に。試合前、沢田洋一監督(42)は「最高の雰囲気で野球ができる。堂々とやろう」と選手たちに声をかけた。4年ぶりの声出し応援に、大観衆。選手たちは緊張に包まれた。今大会初登板だった先発の矢沢は「観客が多くて、緊張とプレッシャーで立ち上がりの悪さを抑えることができなかった」と、悔しさをにじませた。

加藤澄海主将(3年)はこの2年半を振り返り、「リーダーシップが苦手な自分にみんながよく付いてきてくれた。ありがとう、と伝えたい」と、涙をぐっとこらえた。