シード校の箕面学園(大阪)が桜宮を1点差で下し、初戦を突破した。

初回に先制を許したが、直後の攻撃で4番古野真之介外野手(3年)が中前適時打を放ち同点。「つまりながらだったんですけど、抜けてくれてうれしかった」と役割を果たした。さらに、2回には主将の谷口龍威内野手(3年)の内野ゴロの間に勝ち越し点を上げ、これが決勝点となった。

田中祥雄監督(61)は、相手よりも少ない6安打だった打線に「緊張から力みがあった」と話したが、初戦突破には「これで夏休みまで迎えられる」と早々の敗退を免れてホッとした表情だった。

古野は昨秋は6番だった打順が冬明けから4番に変更。田中監督は「つなぎができる。純粋に何も考えずに打ってくれる」と4番に据える理由を説明する。

古野は「4番はツーアウトでチャンスで回ってくることが多い。今日は4番の仕事ができたと思う。まずは1勝できてうれしい」とこの日の同点打に納得のようす。

チームは昨秋は大阪3位で近畿大会にも出場。それでも慢心はない。「自信はついたけど、挑戦者という気持ちで戦っている。目標は甲子園に出ること。1戦1戦戦っていく気持ちを持って、野球ができることに感謝して楽しみながら戦って行きたい」。初の聖地へ、まずは1勝目をつかんだ。【林亮佑】