県内最多の夏23度Vを誇り、12年ぶりの甲子園を狙う徳島商は快速右腕が8強へと導いた。

U18日本代表候補合宿にも参加した森煌誠(こうだい)投手(3年)が、シードの城東を相手に9回5安打10奪三振1失点で完投。両足をつりながらも、最後までマウンドを譲らず気迫の投球だった。

9回は140キロ台後半を連発。「投げたら球速も出ていた(笑い)。150キロも狙ったが、できるだけ意識せずに腕を振って抑えようと思った。後ろにピッチャーがいたので、倒れるまで全力で投げようと思った」。自己最速を1キロ更新する149キロも計測した。

快速球に加えて、「カーブとスプリットで空振りを取れたのが良かった」と10奪三振。最後は力でねじ伏せ、ガッツポーズが飛び出した。「シード校に勝ったのはチームとして大きい。自信になったし、今後につなげていきたい」と充実感を漂わせた。【林亮佑】

 

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