<高校野球東東京大会:修徳4-0麻布>◇19日◇4回戦◇神宮球場

今秋ドラフト候補に挙がる修徳(東東京)の191センチ右腕、篠崎国忠投手(3年)がパワーアップした姿を見せた。2番手として今夏初登板し、スカウトのスピードガンで自己最速を2キロ更新する147キロをマークした。

3-0の7回から、4球団のスカウトが熱視線を送る前でマウンドへ。キレのある直球を軸に、フォークとスライダーで2者連続三振を含む3者凡退。8回は内野安打と2四球で2死満塁のピンチをつくったが、最後は三ゴロで無失点に切り抜けた。2回35球、被安打1の2奪三振、2四球。「今日投げて、夏の感覚をつかめた。どの球にも自信があります」と話した。

2年の冬に、フォームを全面的に見直した。右股関節の動かし方、遠心運動を意識して投げるようになり「前のフォームは捨てました。制球がよくなった」と手応えあり。フォームを変えた影響から負荷がかかって腰を痛め、今春は公式戦の登板はゼロ。3月末から1カ月半のノースローの間も背中や体幹を鍛え、体重は15キロ増の103キロに。昨秋の東京大会3回戦日大三戦(10月23日)以来となる公式戦の投球に、ソフトバンク宮田関東統括スカウトは「出力が上がっている。直球に角度があるし、フォークの精度もいい」。オリックス牧野スカウトも「ポテンシャルが高い。コースに投げ分けていて、制球もよかった」と評価した。

それでも本人は「まだ100%ではない」と控えめ。もっと輝く夏にする。【保坂恭子】

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