ノーシードからの快進撃だ! 福岡大会で県内有数の進学校、東筑が西日本短大付に7回コールド勝ち。1番永田祥誠外野手(2年)が4安打を放ち、4番森木悠登内野手(3年)は2安打3打点。青野浩彦監督(63)がキーマンに挙げた2人が活躍し、16安打13得点で優勝候補を撃破した。

勢いに乗った東筑打線を優勝候補でも止められなかった。初回に3点を先制すると、2回には1点を追加。1点リードの4回以降は毎回得点をマーク。終わってみれば、16安打13得点の猛打さく裂。シード校の西日本短大付を7回コールドで下し、2年連続で8強入りを決めた。試合前に「うちの打線なら10点くらい取ってくれないかな…」。そんな青写真を描いていた青野監督も試合後は「思い描いてた通りの展開。もう、出来過ぎなくらいです」と満足げだった。

口火を切ったのはリードオフマン永田祥だ。初回に右前打で出塁。「先頭がヒットで出塁すると勢いも与えられる」と打線に火をつけ、打者8人で3得点と試合の主導権を握った。2回には無死一塁から遊撃へ内野安打。5回には先頭で左中間を破る二塁打を放ち、6回は中前打で4安打と打ちまくり。「自分が打って2番以降につなぐことだけを考えていた」と役割を果たした。

永田祥の後に控える4番森木、5番阿部堅真内野手(3年)がチーム最多タイの3打点ずつの計6打点。青野監督は「1番と4番が打順のキーマンだった。6番から5番に打順を上げた阿部も期待に応え、打線がつながりを見せてくれた」と言うことなしだ。森木は「相手を意識せずに、積極的に振ることができた」と胸を張った。

県内有数の進学校として知られ、毎年多くの生徒が難関国立大に合格している。平日の放課後の練習は2時間ほどに限られ、ナインは文武両道に励む日々。現チームには東大志望の選手もいるという。甲子園は春夏通じて9度の出場を誇り、夏は17年以来6年ぶりの優勝まであと3勝とした。青野監督は「ノーシードなので向かっていくしかない。一戦一戦を全力で出し切ります」と力強く宣言。V候補撃破の勢いそのまま、一気に激戦区の福岡を制す。【佐藤究】