全国高校野球選手権(甲子園)に初出場する新潟県代表の東京学館新潟は28日、新潟市鳥屋野運動公園球場で練習を行った。

自校グラウンドは人工芝のため、新潟市内の土の球場を使って甲子園の感覚に合わせた。旅川祐介監督(41)は「思ったより違和感はなかった」と守備を中心に約2時間、練習した。主将の八幡康生捕手(3年)は「(打球を)待って捕ってしまった。打球に対して攻めの守備をしないと」と練習を振り返った。

これまでも大会前に新潟市内の球場を借りることはあったが、普段は自校の人工芝グラウンドで練習している。今夏の新潟大会の試合会場は4回戦の小千谷戦まで土の新発田市五十公野公園野球場で行い、準々決勝からは人工芝のハードオフ新潟だった。「土で(練習を)やっておいた方が安心はする」と旅川監督。30日も鳥屋野球場で練習する予定で、八幡主将は「課題をすぐに修正したい」と話した。

チームは8月1日に大阪入り。3日に組み合わせ抽選が行われ、選手権は6日に開幕する。

○…甲子園に初出場する東京学館新潟に同校OBのプロレスラー、高橋裕二郎(42=新日本)がエールを送った。高橋は同校レスリング部で腕を磨き、日体大では全日本学生選手権で優勝するなどレスラーとしての土台を築いた。13年には母校で講演会も行っている。「つらい練習の中に楽しさを見いだし、チームの力、個人の力を身につけ、成長し、今年の結果につながったのだと思います。“祝・甲子園出場”」と快挙を祝福した。