仙台育英の04、05年の駒大苫小牧(南北海道)以来18年ぶり、史上7校目となる夏連覇はならなかった。

第105回全国高校野球選手権大会決勝が23日、甲子園球場で行われ、仙台育英(宮城)が慶応(神奈川)に2-8で敗れた。

相手応援団の大声援に圧倒された。初回、先発・湯田統真投手(3年)が慶応・丸田湊斗外野手(3年)に先頭打者本塁打を浴びるなど2失点。続く2回にも1失点。仙台育英は0-3の2回、住石孝雄内野手(3年)の二ゴロの間に1点を返し、なおも3回2死二、三塁、暴投で2-3と1点差に。だが、5回から登板したエース高橋煌稀投手(3年)が4本の長短打を浴び5失点。2-8と6点のビハインドを背負った。

打線は5回から登板した慶応・小宅雅巳投手(2年)を攻め込み、8回2死一、三塁のチャンスを迎えたが、代打・伊藤達也外野手(3年)が一ゴロに倒れ、反撃ならず。最後は9回2死二塁で橋本航河外野手(3年)が左飛に倒れた。

須江航監督(40)は「慶応がただただ強かった。完敗です。選手たちも最高のプレーをしてくれた。点差は開いたけれども、今まで以上の最高のベストゲームだった」と笑顔で振り返った。