雨天で滑りやすい人工芝を利したような打球だった。0-0の3回1死一、三塁で一塁走者がスタート。日本主将の小林隼翔内野手(3年=広陵)が強く転がすと、ベースカバーに入った遊撃手の逆をつく内野安打になった。「ゲッツー崩れでも、何としても1点を取りたかった。いい形で点が取れました」と胸を張った。

きわどい展開だった。直前の3回の守備。安打に犠打野選、失策も絡んだ無死二、三塁の大ピンチを先発中山がしのいだ。その裏にもぎ取った待望の先制点。試合の潮目を制した。

6回は右越え3点三塁打でダメを押した。内野安打3本を含む4安打4打点。打の主役は「主将の自分が打てば流れが来るという意識でいます。最後以外の泥くさいヒットを、僕は大事にしたい」とうなずいた。

各校で主将を務めた選手が多く山田、高中、緒方と同じ遊撃手ばかり。だが多くの意見が出た選考会議で「主将」だけはスムーズに決まった。普段は柔和だが「(代表は)楽しいので遊びにならないように。戦いに来ているわけですから」と言い切った。

3日は最大の山となる米国戦。「強いと思う。食らいつく打撃が大事だし、今日のように粘ってロースコアで勝ち切りたい」。倒すイメージはできている。【柏原誠】