秋季高校野球県大会は16日、3回戦8試合が行われる。1999年以来、24年ぶりの8強を目指す浜松城北工が、今夏県4強の日大三島と対戦。バッテリー中心に守り抜く野球で勝利を目指す。

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浜松城北工バッテリーが、強豪相手に真っ向勝負を挑む。抜群の制球力を駆使するエース右腕・高林龍也投手(2年)は「打倒私学。チャレンジャーとして1球1球、気持ちを込めて投げ込みたい」と力を込めた。今夏県大会マウンドを経験した背番号1が今秋、粘りの投球でチームをけん引。県予選・上位決定戦では、2年連続センバツ出場を目指す常葉大菊川(4●6)に6回2失点と好投。さらに県2回戦の清流館戦(18○8)では、味方の守りのミスで失点を許すも、最後まで崩れることなく5回を自責点1。チームを県16強に導いたエースは「次もバックを信用して、全力で腕を振るだけ」と意欲を示した。

そんな投手陣を支える扇の要・堀内陽太捕手(2年)は「守備からリズムを作って、とにかく勝ち切りたい」と意気込んだ。強肩強打を武器とする女房役は、羽切政人監督(53)から「配球を工夫しながら投手を引っ張ってくれている」と厚い信頼を得ている。

新チーム結成時に掲げたチーム目標「県大会出場」を達成。新たな目標の「県8強」まで残り1勝に迫った主将の工藤舜大内野手(2年)は「どこまで自分たちの野球が通用するか、全力でぶつかっていく」とチームの思いを代弁した。【山口昌久】