横浜は今夏の神奈川大会準決勝の再戦となる横浜商との「YY対決」を制し、4強入りを決めた。

4回裏の攻撃で5点の大量リードを奪うも直後の5回に四死球やエラーが絡み、すぐさま同点に追いつかれる厳しい展開となった。3回戦では延長タイブレークにもつれるなど、今大会は辛勝が続いている。村田浩明監督は(37)は「苦しい中で課題が出るんですけど、監督としてはもうちょっと本当にやってほしいなと。また次に向けてやっていきたい」と険しい表情を浮かべた。

そんな中でも、中日、ロッテ、西武で活躍した椎木匠氏(52)を父に持つ椎木卿五(けいご)捕手(2年)が攻守で活躍した。0-0で迎えた4回には打者11人5得点の火付け役として、先頭打者で右中間二塁打を放つなど2安打。「4回はなんとしても1本出したかった」と振り返った。

捕手でも3投手を好リード。ドラフト候補に挙がる杉山遥希投手(3年)が抜けた投手陣を「まずはストライク先行で投げるように」と1年秋から正捕手を務める経験を生かし、積極的にコミュニケーションを取っている。

関東大会出場が懸かる準決勝の東海大相模戦に向けて「キャッチャーとしては無失点にこだわりたい。バッターとしても1点目は自分が取りに行く気持ちでやる」と意気込んだ。