桐光学園が107年ぶりに日本一を達成した慶応を撃破した。

先発の法橋瑛良(あきら)投手(2年)が抜群の投球を演じた。日本一メンバーでもある3番加藤右悟捕手(2年)を擁する慶応打線を封じた。

6回まで0-0の均衡が続いたが、7回に打破した。6番中川拓海左翼手(2年)が慶応エース小宅雅己投手(2年)から三遊間を破る先制打。さらに7番皆川陽斗内野手(1年)がライト前へ運び2点目。慶応は左腕の鈴木佳門投手(2年)にスイッチしたが、法橋がレフトへ犠飛を運んで3点目を入れた。

法橋は9回の打席でも再登板した小宅から左前適時打で4点目を入れてダメ押しした。その裏のマウンドでも3者凡退で締めて、3安打完封勝利を飾った。「まっすぐが、思ってた以上に良くて。コントロールもそうですし、やっぱりスピードも出てたので、楽にというか、力はそこまで言えずに投げれたかなと思います」と振り返った。強力な慶応打線を無失点に抑えた。「実力もあって、自信もあるチームだと思うんで、そのチームに勝てたっていうことは、今後のチームにとって大きな勢いになると思うし、自分の野球人生にとっても大きな財産になる」とうなずいた。

春夏5度の甲子園出場を誇り、今夏の県大会は8強だった桐光学園が慶応から劇的勝利を収めた。準決勝は横浜創学館-鎌倉学園の勝者と対戦する。