大阪桐蔭(大阪1位)が史上初の秋の近畿3連覇を果たした。86年以来の優勝を狙った京都外大西(京都1位)を2-1で撃破。1年生の最速151キロ右腕・森陽樹投手が7回を無失点に抑え、救援したエース平嶋桂知(かいち)投手(2年)が反撃を1点に食い止めた。15日開幕の明治神宮大会に出場し、17日の初戦で九州代表の熊本国府と東京代表の勝者と対戦する。

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大阪桐蔭が近畿決勝の大舞台で「育てながら勝つ」を体現した。先発した1年生の森が7回を0封。「大きな舞台で投げさせてもらい、自信を持てた。報徳学園戦があったから今日も堂々と投げられました」。報徳学園(兵庫1位)との準々決勝で1点差を守る2回パーフェクトの好救援。大会で成長中の豪腕はしぶとい京都外大西から9三振を奪い、大役を務め上げた。

前日3日の準決勝・京都国際(京都2位)では同じ1年生右腕の中野大虎(だいと)が終盤3回を無失点。エース平嶋桂知、南陽人ら経験ある上級生に加え1年生が台頭。西谷浩一監督(54)は「昨年は前田(悠伍)がいたから計算ができましたが」と手探りで新チームをつくってきた。夏の甲子園に出られなかった分、対外試合を多くこなして底上げ。公式戦での抜てきを重ね成長を促してきた。

同監督は「勝って反省できることが収穫。1試合でも多く公式戦ができればレベルを上げられる」。3連覇を目指す神宮大会も成長する秋にする。【柏原誠】

関東第一と創価が決勝進出 センバツ目指し東京大会準決勝 近畿大会は大阪桐蔭が3連覇/詳細