今夏甲子園で8強入りした花巻東(岩手)の熊谷陸内野手(3年)が、13日までに東京6大学リーグの法大に合格した。これまでに花巻東から同大の準硬式野球部に進んだ例はあったが、硬式野球部入部は初。「東京6大学野球という、とても高いレベルの中で、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して、高校時代に成し遂げられなかった日本一を目指して頑張りたいなと思います」と意気込んだ。

花巻東で1年春からベンチ入りする好打者だ。遊撃が本職だが、一塁を除く内野全ポジションをこなし、投手を務める器用さも併せ持つ。「チームに必要な選手になれるように、いち早く試合に出られるように頑張りたいです」。大学1年では体づくりに力を入れながら、デビューを虎視眈々(たんたん)と狙う。

大学卒業後の進路も明確だ。高校野球と同じトーナメント制に魅力を感じ「自分は社会人野球の選手になりたいです」と話す。その上で「野球だけではダメだと思うので、社会で貢献できるような知識などを大学でたくさん学び、社会人として、いい人間になりたいです」と力を込めた。