第25回全国高校女子硬式野球選抜大会(21日開幕、埼玉・加須きずなスタジアムほか)に出場する花巻東(岩手)が9日から行っていた山梨合宿を打ち上げた。

順調な調整にひと役買っているのが、マウスガードだ。昨夏、日本スポーツ歯科医学会が普及調査事業としてマウスガードを提供。岩手県歯科医師会が選手1人1人の歯型を取り、カスタマイズされたマウスガードを作成した。スタンフォード大へ進学が決まった佐々木麟太郎内野手(18)の妹、秋羽主将(3年)は「送球の時、歯を食いしばると力が入り、ピュッという球がいくんです」と効果を実感。力が入りやすくバランスがよくなるという。「イレギュラーした時のケガ防止にもなります」と女子ならではの不安も解消。昨年は準優勝。「花巻東の代表として誇りをもって戦い日本一をとりたい」。悲願の日本一へ、力を込めた。