第96回選抜高校野球大会に21世紀枠で初出場する別海(北海道)が18日、開会式後に兵庫県伊丹市内で練習を行った。背番号10で投手陣ただ1人の左腕、篠原有来(3年)が20日の創志学園(岡山)戦に向け調整している。エース堺を支える救援として「ワンポイントとか短いイニングで投げるイメージをしている。そこをしっかり抑えたい」と、意気込んだ。

創志学園は背番号1~9番で左打者6人をそろえる。「(自分が)左だからと意識はしていないけど、任されたところで自分の投球をしたい」。最速は120キロ台だが、スライダーやカーブ、ツーシームなどの変化球を内外角に投げ分ける丁寧な投球が持ち味。「マウンドに上がったら自分の理想の投球をするだけ」と出番を待つ。

2月の鹿児島遠征では制球難もあったが、実戦を重ねる中で定まってきた。島影隆啓監督(41)は篠原の投球について「非常に良くなってきている。起用するタイミングは出てくる」と成長株に期待を寄せる。篠原は「打たせて取るテンポのいいピッチングをしたい」と初の甲子園マウンドを思い描いた。【石井翔太】

 

○…別海はセンバツ開会式の入場行進で最後尾を歩いた。選抜旗を持ってメンバーを先導した捕手の中道航太郎主将(3年)は「別海町民はテレビで見られていると思うので、別海高校がテレビに映ったことは少しでも恩返しになったのかなと思います」と振り返った。2万人の観衆の温かい拍手を受けながら行進した。「注目してもらえているのはうれしい。初戦では応援の力を最大限生かしたい」と話した。

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