敦賀気比(福井)はサヨナラ負けで、センバツでは4年連続の初戦敗退となった。

先発でエース左腕の竹下海斗投手(3年)は粘りの投球。初回から4回まで毎回得点圏に走者を置くなど、再三ピンチを招くも本塁は踏ませなかった。終盤には左足もつり、万全ではなかった。9回に1死から安打で出塁を許すと降板。あとを受けた米田涼平投手(3年)が2死一、二塁から右前打を許してサヨナラ負けを喫した。

9回途中を6安打。8回まで0を並べる粘投に竹下は「いい状態ではなかったけど、8回まで投げられたのは成長。粘れたのは良かった」とエースとしてチームは引っ張った。それでも「下半身が使えてなかった。テンポも悪かったので、打席に流れを持ってこれなかったのが反省」と勝ちに結びつける投球ができなかったことは悔やんだ。

昨春センバツでは大阪桐蔭を相手に背番号「18」で6回2失点と好投。今年は背番号「1」を背負って甲子園に戻ってきた。「去年は先輩に守ってもらう気持ちだったので気楽に投げられた。今年はエースとして自分が中心になってやらないといけないプレッシャーもあったんですけど、そこでも仲間を信じて打たせて取るピッチングができたのでそこは良かったかなと思います」と146球を投げこんだ。

敗戦直後にも、すでに視線は夏へと向いた。「ここで自分たちが下を向いてたら絶対に夏に戻ってこれないと思うので、1から成長して、前向いて成長して夏に戻ってきて全国優勝したいです」。そう力強く話し、明確な目標へとリスタートを切った。【林亮佑】

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