21世紀枠で初出場の別海が甲子園の洗礼を浴びた。

5失策と守備の乱れが失点を招き、打線も散発4安打と沈黙。三塁側スタンドには別海の生徒や野球部OB、町民ら1500人以上が応援に駆けつけ、歴史的な勝利を願って熱い声援を送ったが、聖地1勝には及ばなかった。

先発した右腕の堺は3回まで無失点も、昨秋の北海道大会3試合で計1失策だった守備がほころび失点に直結した。チームの甲子園初安打を放つも、2失策と守備が乱れた影山は「精神力の弱さが出た。リベンジするにはここに帰って来るしかない。道大会を勝ち抜いて夏の甲子園で戻ってきたい」と再訪を誓った。

21世紀枠選出校が一般選考のチームに勝利したのは、15年の1回戦で松山東(愛媛)が二松学舎大付(東京)に勝ったのが最後。島影隆啓監督(41)は「21世紀枠(が不要)っていう話が出てくると思うんですけれども、僕は必要だと思っています。田舎の公立校で人数が少なくても努力すれば甲子園に来られるんだっていうのを、子どもたちは証明してくれた」と、必要性を訴えた。【石井翔太】

◆今年も21世紀枠未勝利 21世紀枠の別海が敗退。今年から1枠減の2校となった21世紀枠だが、田辺に続いて2校とも初戦敗退となった。21世紀枠の学校が一般選考の学校に対し初戦突破は、15年松山東(5-4二松学舎大付)が最後。

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