大阪桐蔭が神村学園(鹿児島)を破り3年連続8強入りを果たした。西谷浩一監督(54)は高嶋仁監督(智弁和歌山など)を抜き歴代単独トップとなる甲子園69勝目を挙げた。

西谷監督は「何度も言いますが私の数字ではないので。大阪桐蔭の歴史の数字なのでうれしく思っています」と話した。

1回表に1点を先制されたがその裏1死三塁から3番徳丸快晴の犠飛で同点。3回には徳丸の適時三塁打で1点を勝ち越した。さらに5回には1番境亮陽が右翼フェンス直撃のランニング本塁打(大会第3号)を放ち1点を加えた。6回にも犠飛で4点目を奪った。

甲子園初登板の注目2年生右腕・森陽樹は4回を2安打1失点。5回からは同じ2年生右腕の中野大虎が登板。5イニングを1失点に抑え逃げ切った。

神村学園は9回に2点差に迫ったが19年ぶりの8強を逃した。

<甲子園監督勝利数ランキング>

1 69勝 西谷浩一(大阪桐蔭)

2 68勝 高嶋 仁(智弁和歌山ほか)

3 58勝 中村順司(PL学園)

4 54勝 馬淵史郎(明徳義塾)

5 51勝 渡辺元智(横浜)

5 51勝 前田三夫(帝京)

7 40勝 木内幸男(常総学院ほか)

7 40勝 阪口慶三(東邦ほか)

9 39勝 中井哲之(広陵)

10 37勝 蔦 文也(池田)

10 37勝 小倉全由(日大三ほか)

12 35勝 尾藤 公(箕島)

13 33勝 深谷弘次(中京商ほか)

14 31勝 門馬敬治(東海大相模ほか)

14 31勝 原田英彦(龍谷大平安)

14 31勝 北野尚文(福井商)

17 30勝 竹田利秋(東北ほか)

◆400勝王手 大阪桐蔭が勝ち、大阪勢は春夏通算399勝目。都道府県別で全国初となる400勝へあと1勝とした。

◆ランニング本塁打 大阪桐蔭・境がランニング本塁打。センバツでは21年1回戦の中京大中京・櫛田理貴(対専大松戸)以来。大阪桐蔭では峯本匠が13年春に遠軽戦、同年夏に明徳義塾戦と春夏連続で記録している。